その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(19): 英語で何かいいたいとき、それを考えている間に相手がどんどん喋りだし、自らの意見をいえない


【悩み】
自分が何かいいたくても、英語にするとき時間がかかり、困っている内に相手が話だし、自らの意思を言えないままということがありますが。

今回からは、英語の使い方ではなく、英語を喋る人の実際の悩みに答えてゆきたいと思います。

英語で何かいいたいとき、それを考えている間に相手がどんどん喋りだし、自らの意見をいえないという人がよくいます。言いたいことがあってそれをしっかりと言葉にしようとするときに、うまくいかずに困ったりしているという人も多くいます。
英語を勉強している人は、多かれ少なかれ、こうした経験があるはずです。

英語でのコミュニケーションには「間」があまりありません。
日本語と違い、言葉と言葉の間の沈黙が短いか、ほとんどないのです。
ですから、たどたどしい英語でいいたいことを考えているうちに、相手がどんどん話をしてくるために、会話が一方的になりがちです。

こうした問題を解決するには、ふたつの方法があります。まずは、自分が今考えていることを英語で表現しようとしているという信号を相手に送り、相手が割り込んでくるのを待ってもらいます。
日本語と違って、そうした自らのニーズを積極的に相手に伝えることに遠慮や躊躇がいらないコミュニケーション文化をもっている彼らは、むしろこうした信号の発信を歓迎します。

ですから、Wait! I am thinking how to answer. などと言って、自分が今考えているんだということを相手に知らせましょう。
それをしないでただ黙っていると、沈黙に慣れない相手は、即座に何か喋ってきます。短い時間が必要であれば、Well&#8230let’s see. などといって、まず沈黙を埋める努力をしましょう。
それでも、相手が一方的に話してきた場合でも、遠慮なく Just moment! Let me speak. と声を大きくして相手にメッセージを送りましょう。英語でのコミュニケーションでは、ニーズがある人がそれを言葉にして表現しなければなりません。それをしない場合、相手は自らのニーズに従って話を続けてきます。

もし、ゆっくりと考えたい場合は、相手に対して考える時間をもらうようこちらから働きかけるべきです。そのとき忘れてはならないのは、しっかりと相手に対応し、答えることが重要だからというメッセージを送ることです。

Let me think and get back to you. Please give me a minute as your proposal is important.

などと言って、必要ならば休憩時間をもらうことも名案です。

次に大切なことは、乱暴に聞こえるかもしれませんが、ともかく喋りだすことです。喋りながら、考えを構築すればいいのです。
言い換えれば、文法や発音を気にせずに、思いつくことから口に出し、会話のイニシアチブをとってゆくのです。例え、文章にならなくても、意図を伝えることを優先すれば、何か言葉にできるはずです。
相手はそんなあなたを積極的な人だと思っても、軽率だとか乱暴な人だとか思うことはありません。
完璧に考えを言葉でまとめなければ喋ってはいけないと思うのは、日本流のコミュニケーションスタイルにこだわっている証拠です。
自分から積極的に働きかける姿勢こそが最も問われているのです。

英語が上達すれば、こうしたニーズは少なくなるかと思われがちですが、英語が上達し、より複雑な会話をする場合でも、同様な課題で苦しんでいる人は結構多いのです。
日本人の日本語での会話の常識を捨てて、意識を切り替え、どんどん自分が何をしたいかを伝えてゆくことに慣れることが、なによりも大切なのです。

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