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Unique の一言に気をつけよう

私の今までの経験で、日本人は自らのことを説明するときに、unique という表現を使いがちです。
例えば、仕事で何か提案を受けたとき、

I think it is difficult because we have a unique market in Japan.
なんていいがちなのです。
日本の特別な事情を説明することが難しいために、こうした表現に頼ってしまうのでしょう。

実は、この表現は最低です。まず、difficult と曖昧に言って、しかも unique と自らを特別視して相手に伝えている、二重の意味で「誠意のない拒絶」を相手に伝えているからです。

日本人は日本語でも「日本の特殊な事情が」などといって、自分たちを特別なものと意識する傾向があります。こんなときの、海外の人の反応は、
Japan is unique? Every country is unique!!
ということになります。そしてそれはごく公平な反応だといえますよね。

確かに、日本には海外にはない産業構造や、自然環境、そして文化的特徴があります。でも、それは世界のどこの国でも同様で、それぞれの国に他にはない特殊なものがあることをまず前提として意識してコミュニケーションをしたいものです。

ですから、
As you know, every country has a different market. We have it in Japan.

などと言って、さらに For example, —– と具体的な事例を示しながら説明し、相手に理解をもとめるようにするべきではないでしょうか。

今回は、「英語で一言」ではあるものの、誤って使いがちな一言を紹介しました。

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