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フィードバックの必要性

海外の人と仕事をする上で、プレゼンテーションのスキルと共に、絶対に知っておきたいのが、フィードバックのスキルです。
実は、日本には欧米流のフィードバックをビジネス上ですることが余ありません。それだけに、このスキルを知らないために、思わぬ誤解の罠に陥ってしまうことが、よくあるのです。

では、そもそもフィードバックとは、どのようなものでしょう。
一般に、プレゼンテーションを受けたり、相手の仕事の結果をみたりしたとき、それをあなたがどのように思っているか感想を相手に伝え、さらに改善を求めたりすることを Feedback (フィードバック) といいます。

Feedback には、

1) 相手に改善を求めるとき
2)相手のよかったことを指摘しモチベーションを高めたいとき

の2つのケースがあります。

そのどちらの場合も、会話は constructive (建設的) でなければならず、最後にお互いが納得する agreement (合意) が必要です。

相手に改善を求めるとき、すなわち注意したり、問題点を指摘したりすることはビジネスでは頻繁に行われます。しかし、その方法はといえば、日本と欧米、特にアメリカとでは詳細において異なります。

さらに、フィードバックにおいて最も大切な行為とされる、注意をしたりするときですら、相手のよかったことを指摘しながら、改善点を促すフィードバックのやり方は、日本には存在しませんでした。

また、欧米では相手がよい仕事をしたことへのフィードバックも、頻繁に行います。
しかし、こうした良かった結果へのフィードバックについては、日本ではアメリカのように当然やるべき常識と思っている人はそう多くありません。
それは、相手を褒める行為を日本では余りやりすぎると、何か子供扱いしているかのような、皮肉を言っているかのような誤解を与えてしまうからでしょう。

従って、日本独特の文化背景に従って、欧米とは異なったスタイルのフィードバックを行う日本人に対して、欧米の人は様々な誤解をするのです。

彼らの日本人に対する代表的な苦情は、

1)自分がどのように評価されているのかわからない。
2)目標が見えず、不安になる。
3)感情的で、ロジックがなく、侮辱されたような気持ちになる。
4)フィードバック自体を受けることがない。

というようなものです。

日本人としては、いかに彼らのロジックにかなったかたちで感想を述べるか、そのテクニックを学ぶ必要があるのです。

次回から、数回に分けて、その具体的なノウハウをまとめてみます。

See you!!

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