その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(9): I will do my best. といって相手の要望を承諾しても構わないのでしょうか?


I will do my best. といって相手の要望を承諾しても構わないのでしょうか?

もしあなたが相手の要望に対して、あまり積極的に考えていないのであれば、このようにいうのも一案かもしれません。しかし、真剣に検討するのであれば、この受け答えは誤解の原因になります。

というのも、I will do my best. とは、「やってみるものの、確実にやれるという約束はできません」という意味を含むからです。 
従って、ただ、I will do my best. と答えると、相手はこちらの真剣味を疑うかもしれませんし、真剣に対応してくれないことも考えられます。

同様に、こちらの提案や依頼に相手がこのように答えた場合も、ちゃんと確約がもらえるまで条件を詰めてゆくか、さらに相手から具体的な情報がとれるまで、交渉を続ける必要があることはいうまでもありません。

もし、こちらが本気であることを伝えたい場合には、

I think it is a good idea. Let’s do it. などという積極的な表現からはじめて、さらに具体的に、実現にもってゆくために必要な条件を提示します。
具体的なステップや、日時などがしっかりと語られてはじめて、お互いに仕事を共有したり、相手の依頼を受け入れたりといった合意が確認できるのです。

交渉の場でも、何かを依頼する場合でも、外交辞令として「頑張ります」ということと、確約との間には大きな隔たりがあることは当然のこと。
もちろん、このことは日常会話の場合にも当てはまります。

例えば、「いつかランチでも」といった場合、Let’s get together for lunch near future. とただいう場合は外交辞令ですが、Let’s get together for lunch. Do you have a free time on next Thursday? (ランチをしましょう。来週の木曜日はどうですか) と言えば、具体的な提案となるわけです。

こうした具体的なメッセージを相手と交換するには、時には相手の言葉をただ聞いただけで会話を終えない、積極的なアプローチが必要です。
相手がこちらの提案に対して、I think it is a good idea. と言ってくれた場合、こちらから、さらに Tell me why you think so. などと言って「よい考え」だと思った理由を問いかけます。そこからさらに具体的なビジネスの提案などに持ち込んでゆくのです。
逆に、相手が、I don’t think we can do it. と言ったとしても、即座に Why not? と切り返して、その理由を訪ね、さらにそこからカウンターオファーを投げかけることも考えられます。

I will do my best. などという曖昧な表現のみで、会話を終えれば、そこから何ら物事が進展しないことがあるのだということを、是非知っておきましょう。

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