タグ別アーカイブ: 異文化交流のコツ

その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

日本人が知っておきたい国際舞台でのタブーとその回避術とは

Offer your information voluntarily to create a comfortable environment to work in the global community.(山久瀬 洋二の Twitter より)

自らの情報を積極的に語り、世界の人と働きやすい環境を創造しよう。

北アイルランドに進出している国際企業の多くに規則があります。
それは、会社の中で政治の話題をもちださないこと。このタブーをおかすと解雇されることもあるのです。
どうしてでしょうか。
北アイルランドでは、イギリスからの分離独立運動が伝統的にあり、それがテロ行為にまで発展した経緯があります。しかも、この対立の背景にはカトリックとそうでない人々との宗教上の確執もあるために事情は複雑です。
そして、イギリス側に立つ人と、独立した上でアイルランドに帰属したいと思うこれらの人々が同じ職場に混在しているのです。
北アイルランドの職場でそのタブーを破ると、会社が深刻な混乱にみまわれてしまう可能性があるのです。

最近話題になっているスペインでのカタロニアの独立問題についても同様です。スペインではカタロニアのみならず、北部のバスク地方にも独立運動が根強くあります。こうした事例は世界のいたるところでみられます。

このように、海外では政治の話題を職場に持ち込むことは非常識な行為とされるケースが多いのです。

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「世界の心の交差点で」〜コミュニケーションと誤解の背景〜

日本人の文化や風習を海外の人に伝えるには色んな苦労が

Harmony is the key to the Japanese value system. Avoiding conflict, being mindful of the needs of others, creating a basis for mutual cooperation—these are the foundation of the Japanese approach.

(Japaneseness/Stone Bridge Press より)

日本のことをどう説明するか。
今回は、この課題について触れてみましょう。
日本独自の文化、風俗、そして風習を海外に伝えるのは簡単ではありません。そもそも、日本人にとって当たり前のことを、それを日常としていない外国の人に伝えるのですから。

「日本人には、謙遜という精神があってね。自分の能力を敢えて低く見せてこそ、相手から尊敬されるんだよ」

「なにそれ。全然わからない。自分のことをちゃんとアピールして、何ができるかしっかり説明しなければ、相手だって困惑するんじゃないの?」

「いえね。相手に私はこんなこともできるんですなんていうと、かえって本当なのと疑問に思われないかな」

「そうか、Talk is cheap. ということね。そんなことなら日本人だけの美徳じゃないよ。どこにでもあることさ。Don’t bite off more than you can chew ともいうしね」

「それってどういう意味?」

「自分が口にいれられないものを口にするな。つまりさ、能力以上のことをやろうとするとまずいよってこと」

「謙遜という概念はね。そんなことじゃないんだよ。たとえ自分にはこのことはできるって自信があっても、敢えてそれを口にせずに、へり下ることをいうんだよ」

「そう。でも考えてごらん。もし就職のために面接にいって、私は何もできませんっていうと、面接官は君と会うのは私の時間の無駄だと思わないかい。謙遜するって、相手に対しても失礼なことだと思うけど」

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その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(32): 日本人が世界で英語を使って自らの意思を表明するにはどのような配慮が必要なのですか?

Japanese people consider it a virtue to control their emotion and express themselves in a reserved manner. Even if they are thinking about something seriously and feel it is important, when they say it, they use expression like “I am a little worried about it.” Among Japanese people, what they intend to say is understandable.

日本人は自らの感情や表現を抑制することを美徳を思います。彼らは何か深刻なこと、重要なことを考えているとしても、それを「私はちょっと気になるのですが」などと言うのです。日本人の間では、この表現は別に問題はありません

(「日本人が誤解される100の言動」より)

これは私の著書「日本人が誤解される100の言動」よりの引用です。

今日は、日本人が相手と交渉などをするときに陥りがちな「異文化の罠trap in the intercultural communication について、書いてみます。
もしあなたが何か深刻な問題があり、そのことについて話さなければならないとします。
深刻な問題とは英語では serious problem と訳せます。では、日本人は自分が深刻な問題だと意識していることを相手に伝えるとき、「これは深刻な問題だよ」と言うでしょうか。
多くの場合、日本人は言葉にクッションを持たせ、表現を和らげます。つまり「ちょっと問題だよね」というふうに表明します。
つまり、日本語の環境では、「ちょっと問題」は、往々にして重大な問題を意味しているのです。
さて、これを日本人はそのまま英語にして表明します。
つまり「We have a little bit of problem」というふうに。すると、それを聞いた人は、日本人のコミュニケーション文化による「クッション」を理解していないため、文字通りにその意味をとり、「あいつはことの重大性を理解していないようだ」という風に誤解されることがあるのです。

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「世界の心の交差点で」〜コミュニケーションと誤解の背景〜

「おもてなし」? 異文化の罠を見詰めよう

今年一つ考えさせられた異文化摩擦がありました。 
それはいかにもありそうで、しかも深刻な摩擦です。日本を理解してもらうにはいかに様々な落とし穴があるかを実感させられる事例でした。

ここに、その時の会話を紹介します。

「ねえ、どうしよう、僕のお客さんだけど、日本の伝統的な旅館に泊まりたいって言っているんだけど」

ある日、日本に長く住んでいるアメリカ人の私の友人が、私に相談したのです。彼は、仕事の関係で、アメリカから大切なお客さんを迎えるのですが、そのお客さんが休日に日本の田舎の鄙びた温泉旅館を体験したいというのです。

「いいじゃない。何が問題なんだい?」

「それがね、東北にある温泉旅館に電話をしたところ、外国人はお断りだっていうんだよ」

「どういうこと?」

「まあね、みかけは丁寧な応対だけど、ともかく外国人は困るんですの一点張りなんだよ。ああ、我々はいつまでたっても日本ではガイジン。外の人間なんだよ。こんな差別があるなんてね」

アメリカに長く住んでいた私は、これを聞いて情けなくなりました。
日本ではまだこのレベルのことがおきているのかと。日本人ならよくて外国人はお断りというのは、確かに差別以外の何ものでもなく、これが海外で起こったら大変な問題になるのに、日本ではまだそんなレベルのことがごく当然のように横行しているのかと思ったんです。

それからしばらくして、日本で営業するある外資系ホテルの支配人と出会ったとき、その時の経験を話したんです。そると支配人も似た体験があると言ったのです。

「実は、このホテルに宿泊する海外からの大切なお客様から似たようなご要望をよく受けますよ。それで、コンシエルジュを通して宿をあたったところ、外国人はお断りといわれたケースが何度かありました」

「そのときはどうされたんですか?」

「いえね。コンシエルジュが困っていたので、私がその旅館に直接電話をいれました。すると、面白いことがわかったんです」

「といいますと?」

「いえね。旅館の主人いわく、この旅館には誰も英語が話せる人がいないし、もし文化の違う人にお口に合わないものをだしてもお客様に失礼だし、対応できないんですとおっしゃるんです」

「それで、どうされたんですか?」

「妥協案をだしました。事前に外国の方のご要望をちゃんと聞いて、日本語で旅館側に渡し、さらに現地で何か問題があれば、私に電話をいただくことで、旅館の了承をとったのです。それで、お客様は無事その旅館に泊まり、楽しまれました」

なるほどと私は思いました。
日本の旅館が外国人お断りというのは、外国人への偏見からではなく、対応ができないことへの配慮からの善意なのだと。
しかし、この善意は欧米の人には間違いなくとんでもないことだと誤解されます。日本人がわざわざ気遣ったことが、彼らからみれば自分たちを差別したと誤解されてしまいます。
ではどうすればいいのでしょう。
自分で全てを解決してお客にあたろうとするのではなく、海外のお客に率直に、できることとできないこととを含めた状況を説明して、あとは彼らに判断して貰えばいいだけなのです。自分で抱え込んで判断せず、英語のできる人にお願いしてでも、相手に率直に語りかける対応が必要なのです。

オリンピックに向け、これから海外の人をもてなす機会はどんどん増えてきます。その時、もてなす側が全てを抱え込んで準備すべきだと思う日本的な文化と、双方が率直に情報交換をして、お客の自発的な判断を重視する欧米流の対応との違いが、こうした深刻な誤解を産まないようにしたいものです。

海外の観光客は、日本に来ればただパンフレットに載っているような観光地を訪れるだけでなく、我々からは思いもよらない場所に興味を持ち、彼らなりの日本を探そうとすることが多々あります。
そんな、個々の要望に対応するためにも、率直に彼らのやりたいことを聞き出し、情報交換をする姿勢を持ちたいものです。

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その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(28): 英語で海外の人と交流を深めるためのコツがあれば、教えてください。

どちらかというと控えめで、遠慮しがち、そして過去から現実を見詰めながら将来を考えがちな日本人。
そうした日本人のコミュニケーションスタイルを見詰めながら、日本人が英語で海外の人と交流してゆくために考えなければならない点を、ここにまとめてみました。

海外の人と交流するには、まずなんといってもマメであること。
思ったことを常に言葉で伝え、相手のやったことへのフィードバックも怠らない、頻繁なやりとりがとても大切。
ここまでいうと言い過ぎではとか、褒め過ぎで却って皮肉に聞こえるのではと思わずに、心を開いて、率直に相手に接することが大切です。
honesttrust は、人間関係を構築する上で、英語で最もよく使われる言葉であり価値観です。日本語で直訳すれば正直と信頼となりますが、むしろ率直で本音で語る姿勢という風に訳すとわかりやすいかもしれません。
ですから、日本人が相手との和を保とうとするあまり、本音と建前を使い分けたりする行為は、時には honest ではなく、trust できないと思われてしまうのです。
だからこそ、率直に、そして本音で語ることがとても大切になってくるのです。

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