タグ別アーカイブ: 米中関係

海外ニュースの英語と文化背景・時事解説

アメリカのビジネス文化では異例! Appleの謝罪

【海外ニュース】

Apple CEO Tim Cook’s apology may defuse an aggressive campaign against Apple by China’s state media, but it has left questions for the company’s followers and customers.(CNN より)

アップルの CEO ティム・クックが謝罪したことは中国の政府系メディアのアップルへの激しい批判キャンペーンを鎮めるかもしれない。しかし、このことはアップルのファンや顧客にいくつかの疑問をなげかけた

【ニュース解説】

Apple の CEO の Tim Cook (ティム・クック) が、中国のユーザーに同社のサービスの不備について謝罪したニュースは、日本でも大きく取り上げられました。
事の起こりは、中国での Apple 製品の保証期間の対応が、アメリカなどと比較して充分ではないことに対し、中国の消費者を援護するキャンペーンを中国の政府系のメディアが積極的に展開したことでした。
事態の背景には、最近のアメリカが行った中国のサイバー攻撃に対する批判などへの、中国側の報復もあるのではないかという憶測もささやかれます。

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海外ニュースの英語と文化背景・時事解説

極東の緊張に困惑するアメリカ

【海外ニュース】

South Korea Disputes North’s Dismissal of Armistice
(ニューヨークタイムズより)

韓国は北朝鮮の休戦協定破棄に反論

【ニュース解説】

北朝鮮が一方的に armistice 休戦協定を破棄してきたことに、韓国側が強く反発しているというのが、この記事の内容です。
朝鮮戦争は 1950年の6月にはじまり、53年の7月に終結しました。その間、一時現在の北朝鮮の勢力は韓国全土を掌握しかけます。しかし、アメリカの介入で今度は逆に北朝鮮軍を中国国境近くまで追いつめました。そこに参戦してきたのが中国でした。冷戦が熱い戦争になった瞬間です。
中国の参戦で北朝鮮軍は現在の北緯38度線あたりまで反撃し、そこで戦闘が膠着状態になります。その結果締結されたのが、今問題になっている休戦協定にほかなりません。

日本では、この休戦協定が北朝鮮によって反古にされたことは、法的にいえばそのまま朝鮮戦争当時の戦闘状態に状況が後退したことになるとよく評論されています。しかし、韓国は少なくとも、今回の北朝鮮の一方的な対応は国際法違反であるというスタンスを崩していません。つまり法的には戦闘状態には至っていないという立場を維持しているのです。

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アメリカ視点「バランスか、改革かに揺れる習近平」

【海外ニュース】

New Communist Party Chief in China Denounces Corruption in Speech
(ニューヨークタイムズ紙より)

新たな中国共産党指導者が、賄賂の横行を厳しく非難する演説を

【ニュース解説】

英字紙が共産主義政権を取り上げるとき、その制度について、定番の表現があります。例えば、Communist Party (共産党) もそうですが、そこのトップは President ではなく、elite Politburo と表現しています。習近平氏のことです。それは、ソ連時代の党中大委員会代表からきた表現。もちろん書記長は secretary-general です。
ところで、何故習近平は改めて、共産党内部の賄賂の問題を取り上げたのか。
このニュ-ヨークタイムズの記事の背景は、意外なところにありました。

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