タグ別アーカイブ: 銃規制

海外ニュースの英語と文化背景・時事解説

ミズーリの「長い暑い夏」が語ること

【海外ニュース】

Michael Brown‘s funeral: Hope, tears and a call for social change.
(CNNより)

マイケル・ブラウンの葬儀、希望と涙、そして社会変革への声の中で

【ニュース解説】

8月25日、アメリカでは国中がある葬儀に注目していました。
去る8月9日、アメリカの中西部、ミズーリ州で、マイケル・ブラウン Michael Brown という18歳の黒人少年が、白人の警察官に射殺されたのです。

事件発覚当初、地元の警察は狙撃した警察官の名前を秘匿し、狙撃が正当であったことを主張しました。しかし、被害者が丸腰であったこともあり、警察の行為は、黒人への差別だと人々は憤慨します。
やがて、抗議の群衆は暴徒化し、混沌 turmoil が世界に報道されたのです。
ジェイ・ニクソン Jay Nixon 州知事は、非常事態宣言を発令し、警官隊を導入して鎮圧に臨みますが、それが人々の怒りに油を注ぐことになりました。

実際に事件は、当初の発表のように、警察官が正当な行為として発砲したのか、それとも無抵抗の被害者を射殺したのかはっきりしません。FBIも調査に乗り出し、司法解剖を行い、少なくとも、被害者は6発の銃弾を被弾し、そのうち2発は頭部に命中したことが明らかになりました。このことから、どのような状況であれ、警察の行為は過剰だったのではと世論は傾きます。

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海外ニュースの英語と文化背景・時事解説

相次ぐ銃乱射事件: 大統領選挙にも影響を与える銃規制の課題

【海外ニュース】

Gun-Control, Gun-Rights Groups Ready For Renewed Debate After Colorado Shooting
(ABC Channel 7)

銃規制派、銃容認派は共にコロラドでの乱射事件を受けてそれぞれの見解についての論議を再会する準備が整っている模様

【ニュース解説】

コロラド州デンバーの郊外、デンバー国際空港からもそう遠くないオーロラ市の映画館で20日におきた銃乱射事件は、12人が死亡、58人が負傷 (内10人が重体) というアメリカでも最悪の乱射事件となりました。ジェームス・イーガン・ホームズ容疑者 (24) は、神経科学 neuroscience で博士号 doctor degree を目指す、おとなしく優秀な学生だということです。彼はバットマンの新作を上映中の映画館の前方ドアから侵入、屋根に向かって発砲したあと、いきなり後方に歩きながら観客に向け乱射をはじめました。

銃による大量殺人事件 mass murder がおきる度に、アメリカ中で噴出する銃規制 Gun-Control の是非をめぐる議論。そもそも、アメリカでの銃規制はなぜ困難なのでしょうか。実は、このテーマはアメリカの憲法にも関連し、アメリカ人にとっての「人権と自由」という価値観にも関連する重大な問題なのです。まず、この問題を歴史的な側面から検証してみましょう。

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