英語コミュニケーション講座・その15

理由の後の example (事例) の述べ方


今、再びサンフランシスコに来ています。
こちらは残念ながらこの二日間、雨が続いています。
明日、ウィーンまでの長いフライト。その前に、ブログの続きをオープンします。

前回は、プレゼンテーションでのリーズンの表明の仕方についてお話ししました。このリーズンの表明をさらに成功させ、人々を説得するために、それをサポートする Example すなわち事例、その後で取り上げます。

Conclusion→Reason and support→Example

という順序で、プレゼンテーションを進めるのです。
この項目では、過去の事例や経験則なども、事例の一つとして登場させ、Logos をサポートするデータの一つとして使用することも考えましょう。

大切なことは、イグザンプルは聞き手の心に具体的なイメージがわくような事例を明示することです。
例えば、some electronic products というかわりに some televisions ということで、聞き手にはより明解なイメージが産まれます。

さらに、イグザンプルは常にリーズンをより具体的に支える事例でなければなりません。聞き手は、既にリーズンがしっかりと述べられた段階で、既にある程度の意見や、賛同の意思をもっています。
そうした聴衆をさらに説得し、聞き手に安心感を与えるのが、イグザンプルの部分にあたるのです。
しかし、もしイグザンプルがちゃんとリーズンをバックアップしていないと思われるとき、欧米の人は、ほぼ間違いなく、そこで自らのイメージとのギャップを修正しようと質問や確認をしてきます。

実際に、欧米でのプレゼンテーションで、聞き手の質問が最も集中するのはこの箇所なのです。
また、聞き手はリーズンとサポートの段階で、早とちりをして質問をすることもあります。しかし、それは往々にしてよいイグザンプルがあれば納得してもらえるものです。
従って、話し手はそのことを認識した上で、できるだけ具体的で、リーズンに直結する例示をしなければならないのです。

イグザンプルは、多くの場合、For example という一言から始まります。

例えば、

For example, my recent patients recovered within three days when I gave antibiotic XYZ as the medication.
(例えば、私の最近の患者は、抗生物質XYZを投与した結果3日で回復に向かいました)

というように。

イグザンプルは、前回に説明したクリスマスツリーの大切な飾り付けの一部でもあります。従って、例示は親切で相手をしっかりとエスコートするものであるにこしたことはありません。

以下の文章はその事例です。

One of the key factors we need to consider is color.
For example, Germen competitor was quite successful in Japan as they change the color of their product from yellow to pink.
However, British competitor was no more in Japan as they tried to export their product without any localization.
This color issue is just one of the examples and our design and production team will consider such details to sell our product into Japanese market.

(考えなければならない要因の一つとしては「色」が挙げられます。例えば、ドイツの会社の場合、日本に進出するにあたって、商品の色を黄色からピンクにかえることで成功しました。しかし、イギリスの会社は、自社商品をなんら変更することなくそのまま持ち込もうとしましたが、既に日本から撤退したのです。この色の問題は、事例の一つに過ぎません。デザインとプロダクションチームは、日本に我が社の製品を売り込むためのこうした詳細について検討してゆくのです)

この文章は、リーズンとかみ合った事例をもって、日本の市場の特殊性をバックアップするためのイグザンプルで、リーズンをサポートする具体例となっているのです。

ここで、先に使った文章を集めて、コンクルージョンからリーズンとサポート、そしてイグザンプルに至る過程を追ってみましょう。ここでは、マーケティングチームを組成するという内容を変更して、特別なデザインとプロダクションチームを組成するという内容でプレゼンテーションを展開しています。

(コンクル—ジョン)
I think we need to make special design and production team to sell your product into Japanese market.

(リーズンとサポート)
The reason is the similar product produced by Japanese domestic competitor is currently dominating the market and they have quite strong connection with local retailers.
So, to penetrate into Japanese market, we need to show them how our product is different from traditional Japanese products.

(イグザンプル)
One of the key factors we need to consider is color.
For example, Germen competitor was quite successful in Japan as they change the color of their product from yellow to pink.
However, British competitor was no more in Japan as they tried to export their product without any localization.
This color issue is just one of the example and our production and design team will consider such details to sell our product into Japanese market.

この文章の流れを忘れないように心がければ、相手を説得する強力なパワーとなります。そして、この上で、最後に改めてしっかりとした「まとめ」をすれば、プレゼンテーションは完結するのです。

次回は、いかにプレゼンテーションを締めくくるか考えます。同時に、聞き手を満足させるいくつかのチップにも触れてみます。

See you!!

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