その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(12): 相手から質問をされ、答えがわからないとき、準備不足のお詫びをするべきなのでしょうか?


英語でプレゼンをしているとき、相手から質問をされ、答えがわからないとき、丁重に I am sorry. My preparation was not enough. といって、準備不足のお詫びをするべきなのでしょうか?

以前にも、お詫びをする必要のないところで日本人が sorry といいすぎる問題について触れました。

プレゼンテーションをしているとき、相手が何か指摘したり質問をしたりすることはよくあることです。このとき常に頭の中にいれておいて欲しい言葉が、Nobody is perfect. という一言です。

欧米の人は、プレゼンテーションの場でプレゼンテータに対して、日本人よりもはるかに積極的にコメントや質問の矢を浴びせます。
しかし、彼らはこれら全てにパーフェクトな答えを予期していません。むしろ、こうした質問や提案を通して、さらに高いレベルへと会話をすすめてゆきたいと思っている人も多くいます。
従って、欧米では日本よりもフランクに、知らないことを率直に言ってもなんら問題はありません。I don’t know. という言葉に日本人ほど抵抗はないのです。
従って、もちろん相手にお詫びをする必要は毛頭ないのです。

Thank you for your good question. Well, I do not have any data right now.
(素晴らしい質問ありがとうございます。現在この答えとなるデータは持ち合わせていません)

という風に率直に答えましょう。そして、それが重要な質問であったなら、

Let me check my file again.
(ファイルをもう一度チェックしてみましょう)
とか、

Let me get back to you by email tomorrow.
(明日、メールでお答えしましょう)

などと、積極的に問題解決に対してアクションをする旨を相手に伝えればよいのです。

また、会場にいる人に答えを求めてみる手もあります。要は、誤って立ち往生するのではなく、よりカジュアルに様々な方法で答えを引き出すか、引き出す約束をすることが大切なのです。

日本人には得てして、プレゼンテータやスピーカーは完璧に準備をしておくべきだという期待があります。
欧米ではそれと同じ期待は存在しません。むしろ聞き手と話し手がより対等にコミュニケーションを活発にして、知識を出し合い、さらによい結論を導きだすことが当然のあり方だと思っています。
そうした意味で、是非緊張せずに、しっかりと場をしきってゆくよう心がけたいものです。

このテーマはこれからも折に触れて取り上げてみたいと思います。

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