その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(21): 何か会話をしようと思っても、相手がどんどん喋ってきて、その対応におわれてそれで全てが終わってしまうことがよくあります。


何か会話をしようと思っても、相手がどんどん喋ってきて、その対応におわれてそれで全てが終わってしまうことがよくあります。どのようにすればいいのでしょうか。

英語を話していて、最も困るのは、相手がどんどん喋ってきて、それについていけないばかりか、どのように自分の意見を言えばいいのか、タイミングもノウハウもわからなくなってしまうことではないでしょうか。
こうした事態になったとき、どのように対処すればいいのでしょうか。

まず相手の言っていることがわからいときですが、ベストなのは、相手の話をジェスチャーと言葉を総動員して止めてでも、Please speak slowly. とか、Sorry, I do not understand what you said. Use simple words and expression for me to follow you. などと言って、その場で相手にわかっていないことを確認し、理解するためのアドバイスを相手に送ってゆくことです。
話すスピードを落としてもらうか、別の表現で話してもらって相手の言いたいことを理解してゆくといったアドバイスは、相手に伝えない限り、相手からの協力は望めません。
こうしたニーズのあるときは、会話を途中でとめても、英語の場合文化的にもマナーの上でも問題はないのだということを知っておけば、気軽にこうした対応ができるようになるはずです。

しかし、それでもうまくいかなかったときは、相手が話し終えた跡に、
So what do you want to do?
などという質問を、別の角度から投げかけて、相手の考えている内容を再度確認してみることも大切です。

質問力」というコンセプトを常に意識しましょう。
質問をすれば、ボールは相手のコートに投げられ、相手はそれに返答をしなければなりません。質問を続け、相手から情報を多くとれれば、それだけ相手の言っていることを理解できますし、自分が返答したり、考えを表明したりする上でも、心に余裕ができるはずです。

相手が親しい人であれば、So what do you want? などといった表現で、相手の意思をカジュアルに問うこともできますし、ある程度相手の言っていることがわかっていて、詳細を確認したいときは、So you mean… などと言って、相手の言葉を反復したり、別の言葉に置き換えたりしながら、誤解がないか確認もできるはずです。

ところで、こうした質問のノウハウを語る中で、私の Twitter をフォローしてくださっている方から、So what? と質問をするのはどうですかという問い合わせがありました。
すごく仲の良い友人で、本当にカジュアルな会話の中であれば、そうした質問もありかもしれません。しかし So what? は、相手の言っていることに意義や意味を見いだせないときに使う表現でもあるので、注意が必要です。
むしろ、Why you said so? などと Why で質問する方が、単刀直入に相手の話の背景や理由を聞き出す上では効果的です。

多くの日本人は、Why? と聞くことが、何か相手に挑戦していたり、不満を表明していたりするように思え、躊躇します。
しかし、英語の世界では Why? と積極的に訪ねても、相手は不快には思いません。

英語でよい聞き手になり、相手の言っていることを理解するためには、ただ頷きながら、会話を進めるのではなく、積極的に質問などで相手に働きかける能力が欠かせないのです。
質問力」こそが、英語でのコミュニケーションを円滑にする、大いなるパワーであることを、是非理解しておきたいものです。

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