山久瀬洋二の日常と旅日記

IMGのサマーキャンプから


高野幹生さんのレポート

IMGはフロリダにあるアスリートを育てる高校です。ここに学んだ人は錦織圭など、今世界で活躍しています。そこにサマーキャンプでの短期留学のために、10代の生徒を引率して私の友人高野さんが渡米しています。高野氏は、IBCパブリッシングから留学のノウハウ、心がけをわかりやすく解説した「留学の真実」を出版した、プロの留学コンサルタントです。

ここに彼からのメッセージを紹介します。

IMGアカデミーに来て今日で約1週間が経とうとしていますが、ここに来てみてあらためて、日本人だけが固まって生活してしまっているように見えてしまいます。これはなにも新しい発見ではなく何十年も前から言われていることなのですが、特に今回それが顕著だと感じます。

もしかしたらこの学校がスポーツに特化した学校であるがゆえに子供達はテニスなり野球なり、それだけが上手くなれば良いと思っているからなのかも知れませんが私にはこれが非常にもったいないことのように思えますし、リスキーなことにも思えます。

実際に現場で見ていてもったいないと思うのは、コーチなどの言うことが正確に理解できていないためにそこで吸収できることが著しく減ってしまっている部分です。ジェスチャーでわかることは多くありますが、細かいニュアンスが伝わっていません。戦術などのよりレベルの高い内容になればなおさらのことです。実際あるアメリカ人の子が私のところにきて「練習に一緒に入って通訳してあげたら?日本人は全員言われたことわかってないよ。」と言いました。野球のメジャーリーグやサッカーでも同僚やコーチなどとのコミュニケーションスキルがそこでの成否を分けるという話をよく聞きますが、これは決して驚くようなことではありません。

さらにリスキーな部分は、例えばそのプレーヤーが大きな怪我をしたりプロへの道を断念してほかの道に進んだ場合。実際このIMGでもプロになれる学生は 1-2% と言われています。ほとんどの場合それでは生活していけないのです。そんな時に、英語でのコミュニケーションが円滑にできるのとできないのとではその後の生活に雲泥の差が出てもおかしくありません。そういったことを考えると、むしろこういった環境では通常よりもコミュニケーションの重要度が増すといってもいいのではないでしょうか?

考え方はいろいろありますので私の考えを押し付けるつもりはありません。ある人から見れば言葉的なものはさほど重要ではなく、そのスポーツをすることに集中すべきなのかも知れませんが、私はやはりその意味で日本人同士で固まって日本から持ってきたカップラーメンをすすっている姿をみると非常にもったいないと感じます。そしてそれが、(今回あくまで感覚的なものですが)ほかの国籍で見られるよりも日本人に極端に多いように見えたのは寂しくもありました。これが「世界一勤勉」と言われ朝から晩まで練習しても世界で通用しない大きな要因なのではないでしょうか?そしてある意味では、例えばこのIMGで成功する 1-2% はそういったことも含め自覚を持ってストイックにできる学生なのかも知れません。

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『留学の真実』留学の真実
高野幹生・著
IBCパブリッシング刊

留学のバリエーションや、目的別の最適な「留学」コースの選び方、費用や国毎の特徴などの最新情報と、エージェントだから知り得る「留学をめぐる周辺知識」などタメになる情報が満載。

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