アメリカなどで、プレゼンテーションをしっかりと行うためにも、ここで逆の立場にたって、その場をみてみます。
もしあなたが聞き手であれば、どのような態度で臨むべきか、ということを考えてみたいのです。
まず知っておきたいことは、対等な立場でしっかりプレゼンテーションや打合せに参加するということです。
Participate (参加する) ということ、
この意味するところは、上下関係や、顧客との打合せなどというような、自らが置かれている立場にとらわれることなく、自分の意見をしっかりと表明しながら、ブレーンストームに貢献することなのです。
同じ文化背景を持つ人の集まる日本とは異なり、アメリカなど、多くの国では、沢山の文化背景をもった人が共に生活しています。
従って、口にだして意見を表明しないかぎり、相手がなにを考えているか、理解することは不可能なのです。
そうした人々が集まる会議においては、相手がプレゼンテーションをしているときに、ポイントがみえなくなったり、理由が明解に理解できなくなったりしたとき、あるいはイグザンプルに説得力がないときなど、どんどんその旨をフィードバックしても差し支えありません。
プレゼンテーションを受けているときに、
Is this what you are saying, …?
(——があなたの言いたいことなのですね)
Why do you think so?
(なぜ、そのように考えるのですか?)
I agree with you on that point of sales strategy.
(営業戦略については賛成です)
などといって、相手にさらに説明を求めることも必要かもしれません。
また、相手と意見を異にするときは、
I disagree with that idea. Here’s why.
(その考えには賛同できません。その理由は以下の通りです)
I see your point, but could we look for alternatives?
(おっしゃりたいことはわかります。しかし、別の見方も模索すべきではないでしょうか)
I see your point, however, did you consider…?
(なるほどね。しかし——については考えてみましたか?)
というようなアプローチを行います。
また、
Let’s look at it from this point of view.
(この方向から、検討をしてみてはどうでしょう)
Let’s take a look at it from this perspective.
(こうした見方からの検討もやってみましょう)
I do understand, but there’s another way to look at it.
(よく理解しました。しかし、別の方角から見てみることも必要です)
といって、そのあとで検討内容を箇条書きにしてみてもいいかもしれません。
こうした表現を駆使して、積極的にプレゼンに参加してゆくのです。
次回は、さらに質疑応答のノウハウについてまとめてみます。
See you!