会議の場で、自分の意見と全く異なる提案があったとき Let’s discuss it later. と言って、その場をしのぎたいのですが。
もし、後で別途協議したい場合は、必ず具体的にいつまでに資料を用意するかなどといった提案と共に、会議の後でメールなどによって再度アポイントメントを取り直すことなどを明快に表明するべきです。
ただ、その場での英語のやり取りが困難なために曖昧に対応しようとしたり、自分ではコミットできないために、やんわりとお茶を濁そうとしたりするために、Let’s discuss it later. ということだけはやめましょう。
曖昧なままにその場をやり過ごすことは、会議に積極的に参加していないという印象に繋がってしまいます。
まずやらなければならないことは、相手がプロポーザルをしてくれたことを認知することです。すなわち、Thank you for your proposal. という一言からはじめましょう。
そして次にどのように対応するかについて自分の意見を表明するのです。
ここで注意したいことがあります。
それは、英語でのコミュニケーションの場合、自らの意思を表明するとき、必ずその後で表明したことの理由を明快にする必要があるということです。
Let’s discuss it later. というだけではその理由が明快でないために、相手はただただ戸惑うだけで、こちらに誠意がないのではと思われてしまいます。
もし、その場で明快な回答や意見の表明ができない場合、I need a day to discuss your proposal with my colleague who has more information on this area. というような答え方が効果的です。
あるいは、単純に As I need to study your proposal, let me get back to you by next Monday. というような表現もおすすめです。
ただボスの許可をもらうとか、コンセンサスをとるためといった回答は、あなたのリーダーシップへの疑義に繋がる可能性があるので注意しましょう。
そうではなく、常に主役はあなたであるべきで、自分が何をするかという考え方で意思を表明することが大切なのです。
また、もし相手の提案について、会議に出席している同僚とコンセンサスをとって対応したい場合は、臆することなく休憩を提案するか、別の部屋で協議したいので5分だけ時間をくれないかというようにもちかければ、相手も納得してくれるはずです。
自らのニーズをちゃんと表明して提案するのです。
会議を中断したりすることへの遠慮は皆無です。遠慮して曖昧に、あるいは中途半端に対応することが最もまずいアプローチです。
以上のように、Let’s discuss it later. とだけ言ってお茶を濁すことは、そのようにいう理由が見えないことに加えて、ここに記したように、あなた自身の資質や積極性、そしてリーダーシップを発揮する能力を疑われるリスクを考える上からも、まずい行為なのです。