The Islamic Republic of Iran has shut down the internet, and they are killing their own people.
イスラム至上主義と経済困窮が着火した反政府デモ
現在のイスラム政権による抑圧からの解放を求めた抗議行動です。日本に住むイラン系の人々も、抗議行動に対する政府の弾圧の様子を拡散してほしいとSNSを通して訴えています。日本だけではなく、世界中のイラン系の人々が一つになって同じようにそれぞれの居住する国で訴えているように思えます。唯一そのネットワークが届かないのが、皮肉なことにイラン本国なのです。
現在、イランは全てのインターネットや電話などの通信網を遮断して、抗議活動への厳しい取り締まりをしているからです。それでも、さまざまな方法で、時たま流出する情報を受け取った人々がそれを世界に拡散しているのです。
しかし、革命以来の厳しい言論統制と社会の極端なイスラム化によって、人々は厳しい言論統制下におかれました。経済的にも、海外からの制裁などの影響もあって、物価の高騰が人々の生活を圧迫していたのです。
すなわち、今抗議行動を起こしている人々は、40年以上にわたるイスラム至上主義への鬱積した怒りに加え、経済的な困窮もその動機になっているのです。

自立を願うイラン民衆と好機を狙う超大国たち
ただ、ベネズエラ侵攻のような地上特殊部隊の投入は、事実上困難だといわれています。それであれば、ターゲットを絞り込んだ空爆やミサイル攻撃を行ない、民主化を支援する行動にでるのではと多くの人は思っています。
ベネズエラに対する国際法を無視した行動に危機感を覚えながらも、今回の抗議行動を本当の革命へとアップグレードするためには、限定的にはアメリカに介入してほしいというのが、人々の複雑な本当の思いだといえそうです。
騒乱は全国に広がり、少なくとも500人の死者がでていると報道されていますが、本当の犠牲者の数はもっと多いはずです。
中には、たった一人で路上に立って官憲に向かって抗議している老婆を容赦なく射殺する動画など、その数は政府の統制にもかかわらず日を追うごとに増えています。この背景を考えると、5日以内という人々の間に広がる期待が、単なるフェイクニュースに踊らされているのではないかとも思ってしまいます。
それはアメリカのみならず、ロシアや中国も同様です。さらに、元々この地域にさまざまな影響力をもっていたヨーロッパの主要国も事態を注視しています。フランスやイギリスは、パーレビ氏が帰国することでアメリカがまた暴走するのではないかと、できれば現状維持を願っています。ベネズエラにはじまってイラン、さらにはグリーンランドへの干渉など、アメリカの行為はNATOの終焉にもつながりかねない亀裂をヨーロッパとの間に生み出しつつあります。ロシアと中国は、そうした状況をあえて声を荒げることなくじっと見つめているわけです。
以前、パーレビ氏の父親であるパーレビ国王を追い出した群衆が、今その息子の帰還を求めていることも、情勢の複雑さを物語っています。
ただ、拷問や公開処刑、さらには女性の人権抑圧といったことをくり返してきた現在のイラン政権が、ついに追い詰められようとしていることは事実です。
ここに至って、現政権との円満な関係を維持してきた日本でも、ようやく報道機関が頻繁にイランの情勢を伝えるようになりました。しかし、日本のメディアですら、こうした日本政府の政治的な意図によってか、情勢が緊迫するまでは積極的な報道を控えていたことも、ここにお伝えしておきます。

古代ペルシャへの回帰志向がもたらす情勢の複雑さ
それは、パーレビ国王が自らのビジョンをイスラムの王国ではなく、それ以前にイランを統治していたペルシャの復活に求めていたからです。紀元前597年にイスラエルを滅ぼし、民衆を首都バビロニアへ強制移住させたのが新バビロニア王国でした。その新バビロニア王国を崩壊させ、捕囚されていたユダヤの人々を解放したのが、ペルシャ最初の帝国として知られるアケメネス朝ペルシャです。
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