A longtime municipal judge, he became a social media star for “Caught in Providence,” which viewers said showed his compassion in the courtroom.
小さな州都の判事が示した人間の温かさと思いやり
というのも、カプリオ判事が、法治国家を建前とする民主主義社会で、人としての温かみや思いやりが、いかに社会に潤いを与えるかということを、比較的軽微な犯罪の判決をもって社会に問いかけ続けたからです。
その判決にあたっては、いわゆる人情味あふれるパフォーマンスで、懲罰よりも人間ドラマを重視する姿勢で、そのバランスの上に立った公平さを訴え続けてきたのです。特に、判事のユーモアあふれる判決や法廷での対応が多くの人の胸を打ちました。
判決の前に、被告の子どもを判事の横に呼んで、「君はどう思う? 有罪かね、無罪かね」と問いかけたりすることもよくありました。通常の裁判所では考えられない暖かさを人々に与えました。
裁判の生中継でみせる人間ドラマと公平な姿勢
中には、移民局からビザの不備を指摘されて帰国を余儀なくされそうになった貧しい移民が、彼の判決で救われたケースもありました。
社会に求められる人の心と制度とのバランス
しかし、現実はといえば、この課題の判断には複雑な背景があります。法の濫用や、過剰な温情のもたらす弊害が指摘されるのも当然です。
今、すでに日本はそうなっているのではと、カプリオ判事のYouTubeを見ながら考えてしまうのです。
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『英語で楽しむ 不思議の国のアリスとめぐる謎解きワンダーランド』
Dr Gareth Moore (著)、John Tenniel (イラスト)
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