英語コミュニケーション講座・その13

起承転結の結からプレゼンテーションをはじめる


前回に続いて、英語でのプレゼンテーションについて解説します。

日本人が英語で話すとき、最初に、背景や言いたいことのサポートとなる事柄から話をはじめがちです。
これは英語をネイティブとする人を混乱させ、苛立たせます。
彼らはしばしば自問します。「彼/彼女は私の質問の意味がわかっているんだろうか、あるいは質問したことへの答えにたどりつくまでどれだけかかるんだろう。あまりにもながながと喋っいるが」と

起承転結法による喋りかたを、結からプレゼンテーションをはじめるように切り替えてゆくことは大変重要です。

Conclusion (結論) は、できるだけ明快に表明しましょう。それは一つの、最も強調したい内容にプライオリティをおいて、いくつものことを一度にいうのではなく、できれば一つのセンテンスで、簡潔に表明します。

I think…

という風に、自らの考えを表明しようとしていることを相手に伝えるか、あるいは、

My point is —
(私の言いたいことは—)
What I want say is…
(私が言いたいことは—)
Here is my point…
(これが私の言いたいことのポイントです)
Look, here is my point, I would
(そうです。私の言いたいことは次の通りです。私は—)

というふうに、明らかにこの後にコンクルージョンを表明するのだということを伝える、導入のための表現をマスターしておくと便利です。

さらに、
Let me tell you my point.
(言いたいことはですね)

というように言えば、自分がこれから言いたいことを表明するのだという意思が強調されて相手に伝わります。

Let me tell you my point. I would like to say we need your technology.
(私のいいたいことはですね、我々はあなたの技術が必要だということなのです)
Let me tell you. My point is that we need to postpone this project.
(申し上げます。私はこの計画は延期すべきだと思います)

というふうに。

そして、その後で reason、すなわち理由の表明です。

ここがプレゼンテーションでは最も大切な箇所。ここではできるだけ詳細に、しかも具体的に、なぜ Conclusion で表明したことが大切なのかを解説します。

リーズンは、多くの場合、because という一言からはじまります。
あるいは、the reason is— という表現もよくみかけます。

理由を述べるとき、その内容はコンクルージョンの部分としっかり呼応していなければなりません。

まずいのは because it is difficult. とか、because Japan is different. などといって、具体性のない曖昧な理由付けをすることです。

ではどのようにすればいいでしょうか。

例えば、

Why are cigarettes still available for sales even though it’s proven they cause cancer?
(どうしてこれだけ癌のもとだといわれているのに、未だにタバコの販売が許されているのですか)

という質問があったとします。

そして、それに対して、

Yes, they are still available for sale because the government earns a lot of income from cigarette manufacturers.
(確かに、タバコは未だに売られています。というのも、政府はタバコ産業から多くの収入を得ているからです)

という風に答えます。この場合 because からあとがリーズンにあたります。
そして、そのリーズンをさらに補強するために、しっかりとリーズンをサポートする説明が求められます。

この質疑応答の場合、

According to the newspaper, the government earns XXX billions of yen a year.
(新聞によれば、政府はXXX億円の収入を得ているということです)

といったようなリーズンのサポートがあると、より論旨が明解になるのです。
つまり、because のあとの部分をちゃんと語り、その後でそれをサポートするなんらかの事例などをもって、よりコンクルージョンを明快に支えるリーズンの表明をするのです。

次回では、リーズンの表明の方法をさらに詳しく解説します。

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