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コミュニカティブ・イングリッシュ・カフェ その1

こんな経験ありませんか? みんなで考えよう、英語を使って世界と交流するノウハウを

沙織さんは、最近アメリカから来たマークとカフェにいます。
彼女はできるだけ海外の人と交流して英語力を磨きたいと思っているのです。
さて、マークとコーヒを飲みながら、自己紹介をはじめようと、必死で英語を使って喋ろうと頑張って、適切な単語を探していたとき、マークがいきなり、彼女の話の腰を折って喋りだしました。それも早口で。
それでも、沙織さんは我慢していきなり話しだしたマークの英語を理解しようと必死で聞き取ろうとしています。
しかし、その後、なぜかマークもキョトンとしたまま気まずそう。しかも、沙織さんにしてみれば、こちらが頑張って英語で会話をしようとしているのに、彼がなんであんな風に自分を遮ってぺらぺらと喋りだしたのかわかりません。
なんとなく、二人の間にしらけた雰囲気がただよっています。

一体二人の間になにがおきたのか、分析できますか?

Communicative English Café by Yoji Yamakuse

<答>
これは典型的な異文化でのコミュニケーション上の誤解です。
そもそも、欧米の人、特にアメリカ人は沈黙が苦手です。逆に、日本人は沈黙に強く、欧米の人より比較的沈黙を交えながらゆったりと話をします。
沙織さんが、英単語が上手く浮かばず、口ごもって沈黙しているので、マークアは逆に緊張して何か話さなければならないと思いました。そこで、彼女が何を言いたいのかチェックしようといろいろと喋りだしたのですが、それに沙織さんは逆にびっくり。ちょっと待ってよ。今話そうとしているんだからと思い、そんなマークに対応できず、さらに口ごもってしまったのです。
だから、結局、お互いに気まずい雰囲気になってしまったというわけ。

<解決策>
こうした場合、沙織さんは英語で、ちょっと待って、今話すからと相手に信号を送る必要があったのです。つまり、単語を探して口ごもっているときに、沈黙するのではなく、 Well…what can I say…. just moment… I am thinking.
などと言って、自分が話そうとしている信号を送ればよかったのです。こうしたちょっとした表現を覚え、対応するだけで、自分の意志を相手に遮られずに伝えることができるというわけです。

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