The Ideology of Democratism, dismissing “populism” as anti-democratic is highly problematic. In effect, such arguments essentially reject the actual popular will in favor of a purely theoretical and abstract “will of the people.”
「民主主義とは何か」今問い直されている
今年は、アメリカで新しい政権ができ、お隣の韓国でも大統領の地位に大きな変化があることが予測されます。
日本は、そうした周囲の変化にどのように対応できるのか、21世紀の4分の1を経た今、考えさせられることは山ほどあります。
一体どうしてトランプ氏が勝利したのか。改めていろいろな視点から分析をしてみたのです。すると、そこに現在問い直されている大きな課題がみえてきました。単純で複雑な課題――それは民主主義とは何なのか、という我々が真正面から考えなければならない問題です。
「民主至上主義」――民主主義が規制によって脅かされる?
よくよく考えると、アメリカの共和党も民主党もこぞって「民主主義とは」というテーマに従って選挙を運営してきたことがわかります。
それに属する人々は、学歴があり、多くが中産階級以上で、自らの権利に対しても敏感です。彼らの多くは、民主主義には守られなければならないルールがあり、それを逸脱した行為は戒めなければならないと考えます。アメリカの場合は、移民による多様性を大切にして、銃などによる暴力を排除し、すべての人に均等な機会を提供するためには、行政や立法での指導と規制が必要だと主張します。
他の人々は、そうしたエリートによる規制の論理に強い反発を覚え、それは価値観の押しつけであって、民主主義の基本的なルールを逸脱していると捉えるのです。
そうした情報にアクセスする行為は、言論の自由という立場からは当然認められるべきことでしょう。しかし、そこで仮に偏った情報を獲得した場合、そのハレーションに対してAIは何も責任を取ってはくれないのです。
民主至上主義が掲げる「自由と欲望の共存」は可能なのか
実は、民主主義の基盤をつくった一人ともいえる、アメリカ第3代大統領のジェファーソンは、多少共産主義的な発想をもった人でした。彼は、本来の民主主義社会とは農民のように、個々が生産をして、生活を成り立たせている独立した人間による意見の交換によって保たれるべき社会だと語っています。利害関係によって人が影響をし合うことで民主主義が歪められるリスクを予言していたのです。
そして、共産主義の立役者だったロシアのレーニンも、すべての民衆が平等に扱われるという理想を実現するためには、人々の教育が必要だと説いています。彼はその第一段階として労働者による独裁によって、政権を運営するべきだという主張を掲げています。つまり平等を実現するためには強制力と教育活動が必要だと説いているわけです。民主主義を徹底させるためには、レーニンと同様とはいわないまでも、ある程度の規制が必要だと主張するのが、民主党を支持していたエリート層だったのです。
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山久瀬洋二からのお願い
いつも「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」をご購読いただき、誠にありがとうございます。
これまで多くの事件や事故などに潜む文化的背景や問題点から、今後の課題を解説してまいりました。内容につきまして、多くのご意見ご質問等を頂戴しておりますが、こうした活動が、より皆様のお役に立つためには、どんなことをしたら良いのかを常に模索しております。
21世紀に入って、間もなく25年を迎えようとしています。社会の価値観は、SNSなどの進展によって、よりミニマムに、より複雑化し、ややもすると自分自身さえ見失いがちになってしまいます。
そこで、これまでの25年、そしてこれから22世紀までの75年を読者の皆様と考えていきたいと思い、インタラクティブな発信等ができないかと考えております。
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