Some residents of Sabar Bubu and nearby areas said they had been detained by the police for protesting against Mayawana and had lost their livelihoods because of the deforestation.
カリマンタンに積極投資するインドネシア政府の思惑
島の北側は経済成長著しいマレーシア領で、そこと対岸のベトナムの間はまさに中国が覇権を主張する南シナ海にあたります。
島全体はボルネオ島とも呼ばれていますが(マレーシア側の呼称)、カリマンタンの語源を探せば、サンスクリット語の火の鳥やマレー語の巨大な深い森の島など、いくつかの説にでくわします。
ジャカルタから北に向かって2時間ほど飛べば、バリクパパンというカリマンタン島の玄関ともいえる都市に到着します。ここで教師を勤めるFXナナンと最近知り合うことができたのです。
イーロン・マスクが設立したSpaceX社が提供するスターリンクが、インドネシアに導入されたのは2024年のこと。これで島国であるインドネシアでも遠隔地や離島などでの教育活動が活性化されるというわけです。
2024年といえば、アメリカでは大統領選挙の年にあたり、今や憎しみあっているイーロン・マスクとドナルド・トランプとが急接近した時期にあたります。
インドネシア政府は、もともと中国からの資金導入に熱心で、ジャカルタからバンドンまでの新幹線の建設も、最終段階で日本の新幹線の導入から中国へと切り替えたことは有名な話です。
しかし、こうして完成した新幹線は、人口密集地へのアクセスも悪く、運賃も高いために赤字がかさみ、今やインドネシア政府の頭痛の種となっています。これは、中国の一帯一路政策による強引な経済進出に東南アジア諸国がさらされていた頃の負の遺産ともいえそうです。
当然、バリクパパンを中心としたカリマンタン一帯は、この新首都建設の恩恵を受け、スターリンクなどの新たなインフラによる教育振興のモデル地区になろうとしているわけです。
インドネシアがめざす経済的独立と新首都の建設
南シナ海で、ベトナムやフィリピンと中国との海洋覇権をめぐる争いが頻繁になるなかで、インドネシアとしても中国の経済力には興味を示しながらも、安全保障や経済的な独立を保つためには、アメリカや日本というもう一つの経済圏との連携が必須になっているのです。
こうした影響下で、目下急ピッチで進める新首都の建設からは、中国資本は大きく後退しました。海外援助は新首都周辺のインフラ建設に限定され、インドネシアの国家予算と国有企業の援助による自主的な建設が進められるようになったのです。
求められているのは、格差のない人と人との交流を助けること
しかし、世界情勢に左右されながら成長を進めたいインドネシアのような国々が求めているものは、もう一つの見えないインフラ整備なのです。
* * *
『絵で見る日常生活の中国語表現』IBCパブリッシング (編)、羅漢 (訳)
中国語会話上達に必須! 1500の日常生活の行動表現がイメージと結びつけて覚えられる! 日常生活の行動を表す中国語表現は決して難しい内容ではありませんが、「そういえばこれは何と言うんだろう」というものも少なくなく、会話がなかなか上達しない要因でもあります。朝起きてから就寝するまでのあらゆる行動を中国語で表現できるようになれば、会話力を格段に上げることにもつながり、会話の幅も大きく広がります。本書では、イメージと結びつけながら表現を覚えることで記憶にしっかりと定着させ、会話でしっかりと活用ができるようになります。
山久瀬洋二からのお願い
いつも「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」をご購読いただき、誠にありがとうございます。
これまで多くの事件や事故などに潜む文化的背景や問題点から、今後の課題を解説してまいりました。内容につきまして、多くのご意見ご質問等を頂戴しておりますが、こうした活動が、より皆様のお役に立つためには、どんなことをしたら良いのかを常に模索しております。
21世紀に入って、間もなく25年を迎えようとしています。社会の価値観は、SNSなどの進展によって、よりミニマムに、より複雑化し、ややもすると自分自身さえ見失いがちになってしまいます。
そこで、これまでの25年、そしてこれから22世紀までの75年を読者の皆様と考えていきたいと思い、インタラクティブな発信等ができないかと考えております。
「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」にて解説してほしい時事問題の「テーマ」や「知りたいこと」などがございましたら、ぜひご要望いただきたく、それに応える形で執筆してまいりたいと存じます。
皆様からのご意見、ご要望をお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
※ご要望はアンケートフォームまたはメール(yamakuseyoji@gmail.com)にてお寄せください。