For more than a decade, war has ravaged the Middle East. From Syria to Lebanon, Israel to Gaza, hundreds of thousands have been killed or wounded. After so much bloodletting, the region now stands at a crossroads. Will it persist in conflict, or forge a brighter future?
(編注:この記事は2025年12月30日に執筆されたものです。)
米同時多発テロ事件で幕を開けた21世紀
振り返れば21世紀がはじまった2001年がほんの少し前のことのようで、時の経つことの早さに驚かされます。
あの頃、私はニューヨークのスプリング・ストリートに、取材基地でもあり、編集プロダクションでもある小さなオフィスを持っていました。
たまたま仕事で日本に帰国していた最中に、あの事件はおこりました。オフィスから、崩壊したワールドトレードセンターまでは歩いてもそれほど遠くはありません。当時勤務していた人に聞くと、崩壊したビルの臭いが通りにまで届いていたそうです。
同時多発テロとトランプ政権誕生の間には、リーマン・ショックという経済危機もあり、不況に揺れるアメリカ社会はその捌け口を、移民や多様性といったアメリカ社会の根幹となる従来の価値観への懐疑と憎悪に向けました。
アメリカの大統領選挙でも、SNSを通じて国民を洗脳する認知戦が繰り広げられ、時にはそこに海外からの世論誘導もあったのではといわれています。
今、人類は近未来に起こるであろう、次のパンデミックにいかに備えるかという大きな宿題を背負っています。地球の温暖化などによる気象異変がこうした次の大惨事の引き金になるかもしれません。

言論統制と排外主義に揺らぐ国際政治
中国にしろ、ロシアにしろ、こうした政策を維持するためには強い言論統制が必要不可欠でした。中国は海外からの自由な空気を送り込む窓口であった香港を完全に統率し、国際社会では強い経済力を背景にアジアのみならず、アフリカや南米までもその経済圏に取り込もうとしました。
もちろん、アメリカも中国と同様に、自らの国家のアイデンティティのもとに内外をコントロールしようとしているという、もう一つの事実があります。こうした動きが2010年以降、ポピュリズムとして人々の投票行動や世論形成に大きな影響を与えるようになったのです。
さらに、ウクライナにロシアが侵攻しても、ガザ地区で何人もの人が殺害され、劣悪な環境におかれても、国連は有効的な対策を講じられず、その存在意義が問い直されるようにもなりました。
アメリカは公然と国連のさまざまな活動から距離をおき、第二次世界大戦への反省から生まれた国連の活動そのものが形骸化しつつあります。

我々はこれからの25年をどう生きてゆくのか
社会の常識や価値観を維持するために、戦後になってつくられた社会ルールともいえるガードレールが今老朽化しつつあるなかで、それをどう守り、刷新するか。これから我々はAIやSNSによってではなく、孤独な人間の知恵をもって考えてゆかなければならないのです。
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『日英対訳 英語で読む地政学』
山久瀬洋二 (著)、エド・ジェイコブ (訳)
国の位置や地形、海路などの“地理的条件”が、国家の戦略や国際関係にどのような影響を及ぼしてきたかを考察する「地政学」。そのような一般的な「地政学」とは少し視点を変え、気候変動などの気象や、そこから発する海洋への影響、文明の発達による山や川の環境変化などに着目。それが人々の生活にどのような影響を及ぼし、そして人類の歴史をつくってきたのかを解説します。科学の進歩とともに、旧来の地政学がすでに時代遅れになりつつある時代に、環境問題の深刻化や社会に広がる分断、それらを背景に問われる国家戦略のあり方を日英対訳で考察します。国境の向こうを理解する教養が、英語とともに身につく一冊です!
山久瀬洋二からのお願い
いつも「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」をご購読いただき、誠にありがとうございます。
これまで多くの事件や事故などに潜む文化的背景や問題点から、今後の課題を解説してまいりました。内容につきまして、多くのご意見ご質問等を頂戴しておりますが、こうした活動が、より皆様のお役に立つためには、どんなことをしたら良いのかを常に模索しております。
21世紀に入って、間もなく25年を迎えようとしています。社会の価値観は、SNSなどの進展によって、よりミニマムに、より複雑化し、ややもすると自分自身さえ見失いがちになってしまいます。
そこで、これまでの25年、そしてこれから22世紀までの75年を読者の皆様と考えていきたいと思い、インタラクティブな発信等ができないかと考えております。
「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」にて解説してほしい時事問題の「テーマ」や「知りたいこと」などがございましたら、ぜひご要望いただきたく、それに応える形で執筆してまいりたいと存じます。
皆様からのご意見、ご要望をお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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