カテゴリー別アーカイブ: その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

異文化ビジネスコンサルタント・山久瀬洋二の「その一言が!乗り越えよう異文化摩擦」 4000名以上の企業エグゼクティブへのコーチ、コンサルティングの内容を、実際の質問やアドバイスの実例にそって紹介。海外でのビジネス、留学、時には旅行などでも実際に起こる異文化が故のコミュニケーションの課題、誤解のプロセスについての、実践に即したアドバイス集です。是非皆さんからの実例やニーズも、私の Twitter にコンタクトしてください。日本人にとってのグローバルなコミュニケーションのあり方について、ご一緒に考えてゆきたいと思います。

その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

日本人が知っておきたい国際舞台でのタブーとその回避術とは

Offer your information voluntarily to create a comfortable environment to work in the global community.(山久瀬 洋二の Twitter より)

自らの情報を積極的に語り、世界の人と働きやすい環境を創造しよう。

北アイルランドに進出している国際企業の多くに規則があります。
それは、会社の中で政治の話題をもちださないこと。このタブーをおかすと解雇されることもあるのです。
どうしてでしょうか。
北アイルランドでは、イギリスからの分離独立運動が伝統的にあり、それがテロ行為にまで発展した経緯があります。しかも、この対立の背景にはカトリックとそうでない人々との宗教上の確執もあるために事情は複雑です。
そして、イギリス側に立つ人と、独立した上でアイルランドに帰属したいと思うこれらの人々が同じ職場に混在しているのです。
北アイルランドの職場でそのタブーを破ると、会社が深刻な混乱にみまわれてしまう可能性があるのです。

最近話題になっているスペインでのカタロニアの独立問題についても同様です。スペインではカタロニアのみならず、北部のバスク地方にも独立運動が根強くあります。こうした事例は世界のいたるところでみられます。

このように、海外では政治の話題を職場に持ち込むことは非常識な行為とされるケースが多いのです。

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その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

英語を使って意思を伝えるとき知っておきたいことがあれば教えてください。

エグゼクティブ・コーチング(36)

我々が文化背景の異なる人と意思疎通をするとき、相手の国のことばができればとよく思います。英語が苦手な人は、英語さえできればと嘆くわけです。

しかし、実際は英語ができても、相手のコミュニケーション文化が理解できないかぎり、思うように意思疎通はできないのです。
海外の人が日本人とビジネスをしたとき、どこが一番困難かと聞いてみると、多くの人が、「日本人とは情報が共有できないんです」と苦情をいいます。
そこで、日本人にきいてみると、日本人なりにしっかりと相手に自分の意思や意図を伝えているのに、相手がそれに対して期待通りに動いてくれないんだと、逆に悩んでいることが多いのです。

つまり、日本人は英語を使ってちゃんと伝えたつもりなのに、海外の人にはそれが伝わっていないということになるわけです。であれば、そこから思いもよらない誤解が生まれる可能性があります。
実際、このことが原因で、日本人が「なんでお願いしたことを、ちゃんと実行してくれないんだ」と文句をいい、それに対して、「あなたの指示が曖昧なので、私は私の判断で物事を進めたまでだ」と応酬されるなどといった行き違いがあちこちでおきているのです。

この行き違いの原因は英語に起因するのでしょうか。
それを分析するためには、英語力そのものではなく、我々日本人がどのように英語を使っているのかを考えてみる必要があるのです。

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アメリカ (欧米) との交渉術について特に知っておきたいことを教えてください。(その1)

エグゼクティブ・コーチング(35)

今ほど、アメリカのビジネスカルチャーについて真剣に理解しなければならない時はないと思います。
それは、何と言っても、アメリカのビジネスの中でも最も保守的で、かつアメリカのビジネスマインドを行動原理としているドナルド・トランプが大統領になっているからです。

例えば、アメリカ政府は、円安を誘導する日本を強くけん制しています。その一方で、日本はとても大切な同盟国として、北朝鮮や中国の脅威に対する連携を約束します。そして、同時に中国には今後信頼関係を築いてゆくと発表します。複雑な国際政治や経済関係の中で、過去にもアメリカは同様な一見矛盾したアプローチを続けてきましたが、これからはさらにそうした傾向が強くなるはずです。

では、この背景にあるアメリカ人のビジネスマインドとはどのようなものでしょうか。
まず、理解しなければならないのは、アメリカはモノクロニック monochronic なアプローチをとる国民性があるということです。モノクロニックとは文字どおり「単色的な発想」ということを意味しています。
常に、背景の異なる移民社会の中で育ってきた彼らは、メッセージはできるだけ単純に明快に伝えたがります。例えば、同じ交渉相手と複数の課題について打ち合わせなければならないとき、それを一つ一つ別の議題として、分離して、個々に分けて片付けながら前に進みます。
それに対してアジアの多くの国々は、ポリクロニック polychronic です。
例えば「恩と義理」という概念が日本人にはありますが、恩があれば自動的に義理が発生するわけで、人々は恩と義理とを同時に話し合い交渉することが可能です。
しかし、こうした複数のことを同時に混合させながら進行させるやり方は、複数の価値観が絡まり長年にわたって文化を形成してきた人々特有の発想法なのです。

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その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(34): 日本人の「おもてなしの精神」って本当に海外に売り込めるのですか?

東京オリンピックが近づくにつれ、日本をどのように PR するかと、多くの団体が取り組んでいます。
ただ、このところ、とても気になることがあります。
それは、オリンピック招致の頃から、やたら日本人の「おもてなし文化」や、伝統工芸での「匠の心」などといった事柄が、大げさにアピールされていることです。

最近地下鉄で、「東京はミュージアム」と題して、東京という都市自体が日本人の「人を気遣う心」の生きたミュージアムだという趣旨の広告を目にしました。
人々がきちんと整列をして電車に乗る様子、渋谷の交差点ですれ違うとき傘をすぼめてゆずり合う人の姿などが動画で紹介され、日本人の人を思う心をアピールしているのです。

実は、こうした取り組みにうんざりしている外国人が多いことに気づいている人は意外と少ないようです。
冷静に考えてみましょう。自分が何かよい行いをしたとします。そうですね、通勤電車でお年寄りに席を譲ったとしましょうか。その行為をあなたは人に自慢して、「私の人を気遣う心の美しさ」と言ってまわるでしょうか。また、もし自慢したら、それを聞いた人はどうリアクションするでしょうか。

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その一言が!乗り越えよう異文化摩擦

エグゼクティブ・コーチング(33): 会議の場などで、相手が何か提案をしたとき、その場でそれに異議を唱えることは本当に失礼ではないのですか?

ビジネスでのデスカッションなどでは、異議があればむしろそれを率直に表明した方がいいのです。
このことを理解するには、欧米での会議の文化について理解をする必要があります。

極めてフォーマルなセレモニーの場を除いて、ビジネスでの対話の底流にある考え方は、ブレーンストームという発想です。

しかし、このブレーンストームという概念は、ある意味では日本人が最も苦手とするアプローチかもしれません。特に英語でやれといわれると戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。

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