The far-right Alternative for Germany (AfD) almost doubled its vote share and surged into second place. But it is likely to be frozen out of power as other parties are refusing to work with it.
ストックホルムの空港で目にした世界情勢の一端
激しい雪の中を駐機場に向かいます。ウクライナで戦争がはじまって以来、ヨーロッパへの空路はロシア上空を避けるために、今まで以上に時間がかかります。北極の上空を通過したときはオーロラが見事でした。
EUへの入国は、過去の経験からもそれほど時間がかからないものと思っていました。しかし入国審査のところに行ったとき、状況が違うことに気づいたのです。
やっと私の番になったとき、審査官は今までにはないほど細かく質問をしてきます。これからどこに移動するのか、帰国はいつなのか。それを証明する書類を見せて欲しいなど、過去のEUの入国ではありえない質問を受けたのです。
タクシー運転手が語る難民たちの過酷さ
彼はにこやかに答えます。こちらではよくある会話でした。
「エリトリアといえば、隣国のエチオピアと戦争をして、大変だったんでしょう」
「そう。しかも国は独裁政権の下で、貧困に喘いでます」
「家族はすでに呼び寄せたのですか?」
私は、あの空港の到着ロビーの様子を思い出して問いかけます。
「無理です。昔と違って、今のEUは難民を簡単には受け入れません」
そういえば、ドイツも右派勢力が急進して移民への排斥運動もおきています。今回の選挙と、その後の行方が気になります。
それにしてもストックホルムには、中東やアフリカからの移民が増えたなと実感しました。彼らの多くは、この運転手のように過酷な人生を背負っています。
私はそう、語りかけました。
「でも、いつ家族と再会できるかはわかりません」
「何年ストックホルムで働いているの?」
彼は、すでにこちらに来て8年になるといいます。
そして彼は自らの経験を語り出しました。
地中海をわたり、なんとかイタリア沿岸にやってきたとき、イタリアの沿岸警備艇に救助され、難民キャンプに送られたのです。遭難しなかったことは、ただただ運がよかっただけだと彼は語ります。そして、そこでスウェーデンに送られたのです。自分の身に何がおこるか、何もわからなかったと彼は語ります。
私はストックホルムには7年ぶりにやってきました。街では確かに今まで以上に多様な人々が生活をしています。
社会経済を支える難民に迫る排斥の動き
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