The biggest gains were made not by the traditional liberal opposition, but by a gaggle of new parties that drew younger voters with stridently nationalist messages. Among them was Sanseito, a populist party led by a politician inspired by President Trump.
米国内の外国人の英語教育ビジネスを見舞う逆風
昔は全米に15校のESLを経営し、アメリカの名門でサンフランシスコ近郊にあるUCバークレー校の中にも学校を開設していました。
そんな彼らに向けてリーマンショック、コロナ、そして今回はトランプ政権による留学生へのビザの制限など、ここ15年にわたり逆風が吹き続けています。
役員会で、ともかく本部のあるオクラホマ校だけでも残れば、コロナは必ず収束するので、一刻も早く撤退できるところは撤退しようと主張して、なんとか維持できる4校だけに絞ったことを昨日のことのように覚えています。
あの頃は、どこの学校も経営難でした。だから生き残れば、コロナが収束したときには即座に学校を拡張でき、他の学校が閉校した市場に進出できるので、なんとしてもビジネスを維持することが求められていたのです。役員会での緊迫したやりとりを思い出します。
ロバティ氏は、アメリカとイランとが政治的に対立して以来、故郷に帰国できないまますでに8年が経過しています。イランの家族の老齢化を気にしながら学校経営を続けているのです。
そして2022年に、私は日本でのビジネスに専念するために、彼らの学校経営からは離れ、それ以来、友人として年に数回情報交換をしているのです。
逆風に立ち向かうオーナー夫妻と身を守る移民たち
今、アメリカに住む移民一世は、いつトランプ政権から永住権のみならず市民権まで剥奪されるか戦々恐々としているのです。そんな移民一世の人々は、必ずしも英語が得意ではありません。英語ができないことで何か問題が生じれば、そのまま強制送還などのリスクにつながるのではないかと恐れているのです。
そして、そうした人々がESLの新しい顧客として英語を学んでいるのです。
ニューヨークのチャイナタウンに住む中国人や、リトルオデーサに住むウクライナ人、ロサンゼルスのリトルサイゴンに住むベトナム人、そしてアメリカ各地で生活する中南米からの移民の顔が瞼の内側にちらつきます。
「外国人問題」が取りざたされる日本の恐怖
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『日英対訳 英語で読む地政学』
山久瀬洋二 (著)、エド・ジェイコブ (訳)
国の位置や地形、海路などの“地理的条件”が、国家の戦略や国際関係にどのような影響を及ぼしてきたかを考察する「地政学」。そのような一般的な「地政学」とは少し視点を変え、気候変動などの気象や、そこから発する海洋への影響、文明の発達による山や川の環境変化などに着目。それが人々の生活にどのような影響を及ぼし、そして人類の歴史をつくってきたのかを解説します。科学の進歩とともに、旧来の地政学がすでに時代遅れになりつつある時代に、環境問題の深刻化や社会に広がる分断、それらを背景に問われる国家戦略のあり方を日英対訳で考察します。国境の向こうを理解する教養が、英語とともに身につく一冊です!
山久瀬洋二からのお願い
いつも「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」をご購読いただき、誠にありがとうございます。
これまで多くの事件や事故などに潜む文化的背景や問題点から、今後の課題を解説してまいりました。内容につきまして、多くのご意見ご質問等を頂戴しておりますが、こうした活動が、より皆様のお役に立つためには、どんなことをしたら良いのかを常に模索しております。
21世紀に入って、間もなく25年を迎えようとしています。社会の価値観は、SNSなどの進展によって、よりミニマムに、より複雑化し、ややもすると自分自身さえ見失いがちになってしまいます。
そこで、これまでの25年、そしてこれから22世紀までの75年を読者の皆様と考えていきたいと思い、インタラクティブな発信等ができないかと考えております。
「山久瀬洋二ブログ」「心をつなぐ英会話メルマガ」にて解説してほしい時事問題の「テーマ」や「知りたいこと」などがございましたら、ぜひご要望いただきたく、それに応える形で執筆してまいりたいと存じます。
皆様からのご意見、ご要望をお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
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