Hi Please don’t mention their names or the school. They are worried about the discrimination.
日本で横行するコロナ禍での差別、偏見
日本のとある町の英会話学校に勤務する友人が、コロナに感染したというのです。その友人と一緒に日本にやってきて児童英会話の先生をしている人も感染し、同時に英会話学校に勤める日本人とその家族にも感染が拡大したのです。
しばらくして、さらにフィリピンから連絡が入りました。それが、ヘッドラインとして紹介したメッセージです。
ノーマルな過去に戻れるのかということは、誰もの関心事です。
しかし、今回のコロナウイルスの蔓延を通して、日本人が自らの文化の弱いところを意識したかどうかというテーマに、関心がなかなか集まりません。それは、コロナに罹患した人への差別が横行していて、少なくとも先進国といわれる国々の中ではあまり見られない現象であるということです。もちろん、似たような現象は他のアジアの国々でも散見されるようですが、少なくとも欧米ではあまりないことなのです。
彼は雑談中に、
と問いかけてきたのです。
アメリカでのコロナの感染は日本の比ではありません。累計で35万人以上が死亡し、いまだに1日の感染者数も日本とは二桁も違います。さらに、コロナを巡ってはマスクの着用を州などの政府が強制するべきかどうかで、世論も分かれて大変でした。しかし、感染者への差別があるかというと、彼は言下に否定しました。
アメリカには人種への差別など、様々な社会的問題が今もくすぶっているとはいえ、こと病気や災害に対しては、これは全ての人に降りかかるものという意識があり、人々は逆に地域で協力して救済にあたります。
日本ならではの闇と世界の人々からのコメント
放射能に汚染されたのではないかという風評で、被爆地から避難してきた人々があちこちで差別の対象になったことを覚えている人も多いはずです。
病(やまい)が悪魔などの仕業だという迷信がまかり通っていた時代には、世界中でこうした差別が横行していました。中世にはペストに罹患すれば、その村ごと焼いてしまうこともあれば、流行がユダヤ人のせいだということで、虐殺事件なども多発したという記録が残っています。
しかし、科学によってウイルスの存在が解明され、自然の摂理への理解も進んできた現代社会にあって、今なお差別が横行する事実の背景には、何か日本ならではの社会の闇があるようにも思われます。
対象となったのはアフリカから南米、アジアからヨーロッパや北米へと多彩でした。そんなコメントの中から、印象に残った箇所を数十秒ずつカットし集めてみたのです。最終的に38名が登場し、35分のインタビュー集として完成しました。
自らの意見を思うままに、コロナを全ての人の課題として位置づけて、語ってくれました。日本社会における、コロナを通して見える身動きのとれない硬直さや差別などについて、彼らがどのように理解してくれるだろうかと、ふと思ってみたほどです。
とアメリカの友人は怪訝に質問をしてきました。
と解説しても、言い訳にはならないなと感じたものです。
2021年、改めて見つめ直したい日本のこと
人の目を気にする日本人の心理が、逆に困った人へのサディスティックな行為に変わってしまうのでしょうか。
—–
世界の人々からのコメントに興味のある人は、是非35分間視聴してみてください。
⇒https://www.youtube.com/watch?v=SpQTdazbgjo
英語ですが、字幕がしっかりとついています。そして、あなたならどんなコメントを寄せてくれるのか、私も一緒に考えてみたいと思います。
本年が皆様にとって良い年となりますように。
—–
* * *
『英語で手帳をつけてみました。』
有子山 博美 (著)
毎日英語に触れるための「英語手帳」。2006年の発売以来、たくさんの方々にご愛用いただいています。そんな「英語手帳」をフル活用して、より楽しく効果的に英語に向き合うための方法を伝授!基本的な手帳の付け方から、手帳を活かした学習法、日々楽しく英語と付き合っていく方法まで、一歩進んだ使い方を誰でもマスターできるように、分かりやすく具体的に解説しています。